ご法度だったアイドル活動中の“妊娠発覚”
「私にとって結婚は、究極のボランティアなんです」
そんな一風変わった結婚観を語るのは、現在、「家庭問題カウンセラー」として活動する新川てるえさん(62歳)。これまで事実婚を含む4度の結婚と離婚を経験してきた。
最初の結婚は23歳のとき。お相手は、専門学校時代にアルバイトをしていた女子大生パブ「ブスっ子くらぶ」で知り合った、1歳年下の男性だった。
当時は、『おニャン子クラブ』をはじめとする女性グループが一世を風靡していた時代。新川さんが働いていた「ブスっ子くらぶ」は、早稲田大学や慶應義塾大学の近くに11店舗を展開するチェーン店だった。
ある日、そこで働く約6000人の女性を対象に、アイドルグループ結成のオーディションが開催されることになった。新川さんは見事、8人組のメンバーの一員に選ばれ、21歳で「ブスっ子くらぶ」として芸能界デビューを果たした。
無名の新人ながら、テレビやラジオのレギュラー番組を持つなど、多忙な日々を送っていた新川さんだったが、芸能界入りからわずか2年、22歳で芸能界引退を決意する。その理由とは……。
「交際していた1歳年下の男性との間に、妊娠が発覚して。もともと『子どもは生みたい』っていう願望があったので、『子どもを生むんだったら結婚して、芸能界を引退しよう』って決めました」(新川さん、以下同)
当時23歳の新川さんにとって、結婚は「淡く幸せな夢」だった。
「家に帰るとピンクと緑のカーテンが下がってて、おそろいのスリッパが玄関に並んでいて、そんな結婚生活を夢見ていたんです」
しかし、現実はそんなに甘いものではなかった。
「妊娠中は実家で暮らしていたので、夫婦としての生活ってほとんどなかったんです。しかも、夫はまだ若くて、就職もしてないのに『オーストラリアに子どもを連れて留学しよう』って言ってきて……(笑)。彼も結婚に対してまだまだ夢心地だったんです」
そして、子どもが生まれ、ともに生活を送ることで、現実はさらに厳しさを増した。
「子どもが生まれてから、彼が『親になるのが早すぎた』って言いだして。『じゃあどうするの?』って聞いたら、『君が引き取らないんだったら、施設に預けるしかない』とまで言われたんです」
その一言が引き金となり、新川さんは離婚を決意。結婚生活はわずか1年4カ月で終わりを告げたのだった。


















