「ダチョウ倶楽部」として登場した粗品
「やっぱり彼がいないと……」
有吉弘行は、MC横の空席を指してそう言った。そうして今年は、肥後克広、寺門ジモンと揃って登場したのが粗品だった。
「ヤー!」と3人でダチョウ倶楽部往年のギャグを披露して、帽子を外して「くるりんぱ」とやる粗品。
「上品さん!」「粗し兵さん!」「シルエットがそっくり!」と声が飛ぶ。
「どこがや!」
粗品は間髪入れずにツッコんだ。
『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で上島竜兵さんが亡くなった2022年以降、毎年おこなわれているのが「ダチョウ倶楽部を考えよう」だ。
2022年の第1弾では、「湿っぽさゼロで有吉弘行や土田晃之ら後輩芸人たちが、生前と変わらず上島さんが芸としてつくりあげてきた『受け芸』を明るく偲ぶスタンスに好感。美談に偏らず、飲み会の会計になると上島がぐずりだすなどセコい姿も映し、芸人の個性をくまなく笑いに昇華する『アメトーーク!』ならではのメモリアル」などと高く評価され、ギャラクシー賞月間賞も獲得した。
粗品が登場したのは2024年からだ。
当初はダチョウ倶楽部を詳しく知らない世代の代表として、MC横に座る立ち位置だった。しかし、有吉や劇団ひとりがすぐにロックオン。ジモンとの類似性を指摘するなどして、事あるごとに粗品をイジり、それが番組の軸になっていた。
続く2025年にも当然のように粗品が出演。もはや、粗品が主役だといっても過言ではなかった。散々、ダチョウ倶楽部のギャグを一緒にやらされ、最終的には、「ダチョウ倶楽部の新リーダー」と呼ばれるほどになった。
そして今年は、5月25日に東京国際フォーラムで開催されたダチョウ倶楽部40周年記念ライブの振り返りがひとつの軸になっていた。
このライブは、劇団ひとり、有吉、野呂佳代がMCを務め、開会“ザリガニ”宣言に出川哲朗、熱々おでんに片岡鶴太郎、ビートたけしの表彰状読み上げ芸をパロディにした松村邦洋、“乱入”する江頭2:50、歌う純烈、そして、ダチョウ倶楽部をネタにした新作漫才を披露する爆笑問題など、あまりに豪華で盛りだくさんな内容となり、もはや“伝説”と化している。配信もされていなかったため、その映像はあまりにも貴重だ。


















