「男祭り」「キョウダイ」常連客同士で生まれる独自のつながり
20年以上前から歌舞伎町で立ちんぼの女性を買ってきたという男性A(70代)も、「立っている回数が多くなると、バリューが下がる」と話す。では彼は女性に何を求めているのか。
「普通の女の子と遊びたいんです。ホストやメンコン(メンズコンセプトカフェ)が好きな女の子もいますが、コロナ禍には、アルバイトのシフトを削られ、足りない生活費を稼ぎに来る子も珍しくありませんでした。高額な学費や留学費用を工面するため、短期間だけ稼いで、ぱたっと来なくなる子もいます。
遊んでいる僕が偉そうなことは言えませんが、昼間も頑張っていて、それでもお金が足りない普通の人がいいんです。夢を買いに来ているようなものです。
同じ短期間でも、地方から旅行感覚で来る女性とは遊びません。実家に暮らしながら親の知らないところでこんなことをやっているのかと思うと気の毒になります。
最近は携帯代を払うために立っている子もいますが、『そんなことのために、これをやるのか?』という気持ちになります。やっていることは同じなんですけどね」(A)
Aは、女性の親を「気の毒」としながら、「お父さんだって、できれば娘くらいの子とやりたいと思ってるんですよ」とも話した。その身勝手な倫理観に、記者は言いようのない気味の悪さを覚えた。
実際、男性客の中には、娘を持つ父親もいるという。何度も足を運ぶうちに男性客同士が顔見知りとなり、独自のつながりも生まれているようだ。
月に2度、千葉県から通う男性B(60代)の言葉からも、男性客同士の距離の近さがうかがえた。
「もともとは近くの出会いカフェで遊んでいたんですけど、そこで知り合った友達に勧められて、5年くらい前から来るようになりました。今日は15時くらいから来ていますが、その時間にはすでに警察官が歩き回っていました。
女の子も隠れたり、戻ってきたりしていますね。女の子が少なく、男ばかりのときは、仲間内で“男祭り”と呼んでいます。顔見知りの男性客は何人もいますし、同じ女性を買った“キョウダイ”もいます」(B)
取材を終えようとしたところ、Bは「独身で持ち家もあります」と切り出し、「僕の子孫を残しませんか。かわいい女性との間に女の子が生まれたら、きっと溺愛すると思うんです。ダメですか?」と記者に持ちかけてきた。記者が「ダメです」と即答すると、Bは気に留めた様子もなく笑った。
週に3回ほど訪れる男性C(40代)は、大久保公園周辺の現状について、女性を買うためだけの場所ではなく、中年男性たちのたまり場にもなっていると話す。常連女性を指す“いつメン”だけでなく、“いつメンおじ”と呼ばれる男性客も100人以上いると言い、それぞれにあだ名がつけられているそうだ。
「ここに来ると、誰かしら知り合いがいるので、女の子も交えてしゃべったりしています。定年退職した高齢者が、女性を買わずに会話だけを目的に来ることも珍しくありません。女の子も『暇だしいいよ。その代わり、コンビニでおごって』みたいな感じで応じてくれます」(C)














