「レアな子を狙う」大久保公園に残る“買う側”の歪んだ論理
8月某日の夜、東京・歌舞伎町の大久保公園にほど近いラブホテル街には、何人もの中年男性が立っていた。
道行く女性に目を向ける者がいる一方、顔見知りらしい男性同士で言葉を交わしながら、周囲の様子をうかがう者もいる。「立ちんぼ」とみられる女性よりも、女性を探す男性のほうが多いほどだった。
記者がホテル街を1人で歩き始めると、同じ中年男性が何度か目の前を横切り、ほどなく「すみません」と呼び止めてきた。取材目的で訪れていることを伝えると、男性は「残念です」と答えて立ち去った。
この日、ホテル街には、SNS上で“交縁ハンター”を名乗る「キング」と呼ばれる男性の姿もあった。本人によると、ここ4~5年で買春した女性の数は「4桁には届かないが、3桁は確実」だという。取り締まりによって女性の数が減った一方、頻繁に姿を見せる女性ほど、男性客から買われにくくなると話す。
「いつも立っている女の子を“いつメン”と呼んでいるんですけど、今日残っているのも、その子たちです。ただ、おじさんたちは、なかなか来ないレアな子を狙うので、“鬼立ち”している女の子はあまり買われません」(キング)
“鬼立ち”とは、何日も続けて路上に立つ女性を指す、男性客の間で使われる隠語だという。
女性の数が減り、目当ての相手が見つかるとは限らない。それでも路上に立つ女性を選ぶ理由を尋ねると、キングと呼ばれる男性は、性風俗店とは異なる点を挙げた。
「性風俗店だと、写真と実物がかなり乖離していることがあります。でも、ここなら顔を直接見られるので、ごまかしようがないですし、自分好みのルックスを選べるのが大きいです。あとは店に支払う分がないので、金額も交渉できます」(キング)














