屋台を楽しむために「買わない判断」も
買った食品は持ち歩かず、なるべくその場ですぐに食べる。食べ切れなかったものを持ち帰り、数時間後に食べるのも避けたい。
また、乳幼児、高齢者、妊娠中の人、持病などで免疫力が低下している人は、食中毒が重症化しやすい。生ものや加熱状態が分かりにくい料理を無理に選ばず、衛生管理の状態が確認しやすい店舗を利用するのも現実的な選択だ。
祭りの屋台は、効率や価格だけでは語れない。暑い夜に食べる焼きそばや、山鉾を眺めながら口にするかき氷には、飲食店とは違う特別な楽しさがある。
だからこそ、すべての露店を一括して「危険」と決めつけるのではなく、調理や保管の様子を見て、違和感があれば買わないという判断が必要だ。
食後に激しい腹痛、嘔吐、下痢、発熱などが現れ、食中毒が疑われる場合は、自己判断で済ませず医療機関を受診する。京都市は、疑いがある場合には医療衛生センターへ早急に連絡するよう案内しており、夜間や土日祝日も受け付けている。
ソースの香りに誘われても、まず鉄板の上と店の足元をひと目見る。その数秒が、夏祭りの思い出を腹痛に変えないための小さな自衛策になる。
取材・文/集英社オンライン編集部













