中国政府は強く見せたいだけ?
――これは仮定の話にすぎませんが、もし東アジアの情勢がさらに悪化して、高市総理のいう有事のような状況になった場合、お2人はどう行動しますか?
むいむい 正直、そういう事態になることはあまり想像できないですね。中国は今回の一件でも強気な発言をしているけれど、それは強く見せようとしているだけ。考えが甘いかもしれませんが、日中関係だってこれ以上、悪くなることはないと思います。
今が最悪なら、そこから改善していくしかないわけですから。お互い事情はわかっているから、多角的に冷静に考えていくことが大切だと思います。
ねんねん 私は、まず台湾にいる家族のことを考えると思います。そのときに、家族の避難先として「私が日本にいてよかった」って思うかもしれない。それが可能なことかはわかりませんが、一つの最終手段として覚悟はしています。でも、日本に迷惑をかけてしまうな、とも思っちゃいますね。
――台湾の方たちは、そういう事態もある程度覚悟しているということですね。一方、中国の外交のやり方として、やっぱり外には強く見せようとする文化がどうしてもあるわけですね。
むいむい 結局は、いつでも攻撃できるよという脅しなんです。政府が実際に武力行使するつもりはないと考えている中国人は、結構多いと思います。
――中国と台湾、そして日本。これからの未来に望むことはなんでしょう?
むいむい それぞれの国にはそれぞれの事情があるので、個人レベルでは何も言えないなと思います。ただ願うのは「平和であってほしい」ということ。上の人たちも、今日のように机を囲んで仲良く座り、本音で話し合って解決法を考えてほしい(笑)。
ねんねん 大切なことはお互いの違いを認識した上で「理解しようとする姿勢」を持つことだと思います。動画でも、外国人の視点だからこそ気づける「日本の良さ」を共有することで、初めてわかる良さがある。国という枠組みを超えて、民間レベルでそうした歩み寄りを積み重ねていきたいです。
むいむい 中国の体制や日本の現状など、問題があるのは確か。でも批判ばかりが続くと嫌な気分になるし、今の私の力量ではまだそれらをエンタメとして昇華させることも難しいです。
だから、自分が好きなものや好きな人について熱弁したり、日本を褒めたりすることを大切にしたいなと思います。問題から目を背けたいのではなく、そういう多面性も全てわかった上で、「もっと素敵なところを見つけに行こうや!」と光を当てていく。その方が、きっといいよね。
取材・文/井上真規子 撮影/岡 利恵子













