「そうですか、私もう戻れないですね」

届け出を受けた千葉県警は、約2週間後にA准看護師の疑いは晴れたとして病院に「勤務をさせていいです」と伝えている。残ったのは古川容疑者だけだった。

「(出勤停止から)3週間後に電話で連絡を取ると(古川容疑者は)『(自分は)精神的に落ち着いてはきました。ただ、病院の方はどうでしょうか』と聞いてきました。警察が毎日調査を続けられています、と話すと『そうですか、私もう戻れないですね』ということで自主退職しますという話になりました。2月24日付で退職届はこちらに届いております」(会見に同席した福岡隆明事務局長)

犯行に使われたのと同じ点滴用の延長チューブと滅菌カップ(撮影/集英社オンライン)
犯行に使われたのと同じ点滴用の延長チューブと滅菌カップ(撮影/集英社オンライン)

長谷川病院長は会見の冒頭で、

「(古川容疑者は)点滴ルートの側管(薬剤を注射器で入れる部分)から大便を注射器にて注入し、殺害した容疑にて7月15日に逮捕された」

と話した。

点滴チューブへの大便混入に注射器が使われたとみていることは、千葉県警はこれまで明らかにしていない。しかし混入方法に具体的なめどをつけて古川容疑者の取り調べをしているもようだ。

看護師だけでなく助産師の資格も持つ古川容疑者は、助産師としても働いた後、昨年1月に柏たなか病院に就職した時の履歴書に、

「看護師としてさらに専門的なスキルを磨ける環境で働きたく、地域密着型で総合病院である貴院を志望いたしました」

と書いていた。

「非常に丁寧に話をされる方」と福岡事務局長が話し、同病院でトラブルを起こしたこともないという古川容疑者の犯行だとするなら、なぜこのような行動に走ったのか。

柏たなか病院(撮影/集英社オンライン)
柏たなか病院(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班