「クソキット」と言われることは想定内

――発売後の反響についてですが、SNSなどでは賛否両論さまざまな声が今もあがっています。そうした意見を、どのように受け止めていますか?

安部 正直、反響が大きくなること自体は想定していました。ただ、少し予想と違ったのは、「プラモデル」として受け取られる割合が、思っていた以上に高かったことです。

こちらとしては、子ども向けで、ねんど遊びの延長線にあるクラフトキット、という温度感で展開したつもりでした。

言い方は少し乱暴ですが、「クソが!」とか「クソキット」と言われること自体は、ある程度想定していましたし、SNSで話題にしてもらえるならありがたい、くらいの気持ちでもありました。ただ、「プラモデルとしてここがダメだ」という評価が出てきたのは、良くも悪くも、既存のプラモデルという枠組みの中で見られている、ということなんだと実感しました。

うんち界にはアイドルも!
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――正直、私も最初は「プラモデル」だと思っていました。そのあたりの認識は、どう整理していましたか。

安部 そうですね。「クレイモデルキット」という名称で、説明文の中には「プラモデル」という言葉も入ってはいるんですが、純粋なプラモデルです、と言い切れるものではありません。あくまで、ねんどとプラモデルを組み合わせたクラフトキット、という位置づけで考えていました。