“ここが勝負所”と考えて退職を決断
麻雀にハマってすぐ“プロになろう”と思ったわけではなく、純粋に“強くなりたい”と考え、日本プロ麻雀連盟が開催するアマチュア向けの女流勉強会に参加するようになった。会社近くにある競技麻雀店「オクタゴン」にも足繁く通い、研鑽を積んだ。「仕事終わり、部活動に参加するみたいな感じで走ってオクタゴンに行っていました(笑)。そういった中で麻雀を学んでいくうちに、“プロの世界っていいな”と考えるようになっていました」。
「お仕事で渋谷ABEMASの白鳥翔さんと関わる機会があったのですが、その時にお話をさせていただいて“麻雀ってめっちゃ熱い世界なんだな”と思いました。女流勉強会では、滝沢和典さんと藤島健二郎さんに教わり、“プロは見えている世界が違う”ということを肌で感じました。私も同じ土俵に立ち、いつかは追いつき追い越したいという気持ちがどんどん強くなりました」。
2024年の4月、会社員として働きながら麻雀プロの資格を取得。プロ1、2年目でJPML WRCリーグ連覇、桜蕾戦優勝と短期間で好成績を上げて業界の注目を集めた。「プロになったからには“最強になりたい”という思いは当初からあったんですけど、チャンスをいただく中で、ハイレベルな選手と戦う機会も多くなりました。それが刺激になっていました」。
2026年6月、新卒から5年ほど勤めたサイバーエージェントを退職した。大手IT企業を辞めるという思い切った決断を下したわけだが、朝比奈に迷いはなかったのだろうか?
「収入がなくなることへの不安はありましたが、プロ雀士として結果を出したことで、次のチャンスが一気に舞い込んできた時期でもありました。大きな舞台にもいっぱい呼んでいただける中、普段のお仕事もあって、向上心はあるけれど、体力がついてこない…そんな状態が続き、“このまま中途半端な状態を続けてしまっては後悔しそう…ここが勝負所だ”と考えて、退職することにしました」。













