「自ら進んで暴行したのではなく、川村、八木原に指示された」

15日に行われた被告人質問の冒頭。川口被告は「言葉の一つも交わしたこともない見知らぬ被害者に、歪んだ正義感で被害者の人生と命すべてを奪い本当に申し訳ございません」と遺族に謝罪。

「自らの暴行の内容を詳細に語り、逃げようとする長谷さんの首根っこを倒し、顔を踏みつけるなどの暴力を振るったと認めた。しかし、暴行を止めなかったことについては、長谷さんが謝罪するたびに八木原被告に『血が出てる、もういいんじゃない?』と聞いたが、『まだやって』と言われたからだと語った。

川村被告も『これくらいやられる罰がある』と言ったので止めなかったと語り、暴行を続けた理由として、川村被告や八木原被告に指示されたからだということを強調。川村被告の証言とは逆に、『事件の中で指示を出したことは一切ない』とも語った」(前出・社会部記者)

川村被告(左)と八木原被告(本人SNSより)
川村被告(左)と八木原被告(本人SNSより)
すべての画像を見る

14日の裁判では川村被告も、川口被告が「まだやんなきゃいけないの」と言うのに対し、八木原被告が「許してないからもっとやって」などとけしかけていたことを明かしていた。「八木原被告がやめていいと言っていたら、川口被告は暴行をやめていたと思うか」と尋ねられると、「やめていたと思います」とも答えている。

一方で、検察は証拠の音声に川口被告の「もうやめよう」といった言葉は録音されていなかったと指摘している。

「事件発覚後のグループLINEでも、八木原被告が出頭したことを受けて、川村被告が『ボッコボコのめっためたにしてやる』と言えば、川口被告も『俺も連れて行け。ヤキ入れたい』と応じるなど、八木原被告に対し憎悪を募らせていた。

17歳の少年も『捕まったのも亜麻、止めなかったのも亜麻、言ったのも亜麻、やりたい放題』と八木原被告にすべての責任を押し付けるような発言もあった」(同前)

今回も裁判の争点は量刑だ。川村被告らの判決から推測されるに、「主導的な立場だったか」と「暴行が死に寄与した度合い」が判断材料になってくるだろう。

無責任な少年らの「歪んだ正義」に司法はどのような判断を下すのか。川口被告の判決は8月7日に言い渡される。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せください。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news 

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班