「今は一番距離感がある」MVに込められた想い
――リテイクしたときに「よくこんな曲を自分でもやっていたな」と思うことはありましたか。
人時:「我が出ているな」というのは、今聴いてもすごく感じます。中でも、自分でも頑張ったなというのは、演奏的に言えば「Sick」ですかね。
――それぞれのアルバムには、ボーナストラックとして、2010年~15年に再結成した時にリリースした「13 new ache」と「I HATE YOUR POPSTAR LIFE」のリテイク版が収録されています。この2曲を選んだ意図はなんでしょう?
清春:今もライブでやるかもしれないということで収録。黒夢ファンの人たち、なかなか新譜を聴いてくれないな、というのはすごく強く感じているんですよ。だから、ボーナストラックなんですけど、「こういうのがあったんだよ」という歴史がわかるきっかけになればいいなと。
――「I HATE-」は、復活後のライブでも披露される回数が多いと思います。思い入れが強いとかあるのでしょうか?
清春:いや、特にないです。さすがに古い曲ばっかりだと自分たちも飽きちゃうんですよ。
(2013年に)出した当初、ライブでは反応が薄かった。そこから10年経って、今回復活して演奏して、そこからさらに1年経って、徐々に、どれぐらい盛り上がるのかなって様子を見てやっている感じ。
まあでもね、「I HATE-」も「13 new ache」も、お互いそこまで思い入れはないんですよね。
――えっ! そうなんですか!
清春:昔の曲も半分ぐらいは思い入れはないですよ。
――人時さんもそうですか。
人時:当時の『CORKSCREW』を作ったときは、年間で120本ぐらいライブをやっているわけで、つまり120回、同じ曲をやっているわけですよね、ワンツアーで。
10数年前のツアーでも多分50本とかやっていますよね。だから、思い入れ云々じゃなくて、やり慣れている…みたいな感覚にはなりますよね。
清春:曲は“知っている”よね。若いときに重点的に勉強した科目みたいな感じじゃないかな。思い出さなくてもわかるというか。
――『Drug TReatment』のアルバムから「NEEDLESS」をミュージックビデオに選んだ理由は何だったのでしょうか。シングル曲でもある「Like @ Angel」が代表曲の一つでもあると思うのですが。
清春:「NEEDLESS」は当時からファンの子から人気が高かったし、アルバムの曲順的にも「Like @ Angel」につながるというのが僕らの中ではあって。
歌詞が若いときのことを歌っているので、今は一番距離感があるんですよね。だから、一番別の感覚、別の角度でも捉えられるかなという感じがしたんですよ。
「こんなことを思っていたんだけど、今はどうなんだろう?」という。それは、僕ら自身に対してもそうだし、ファンの人に対しても、「どうやって生きてきたの?」と問う感じを、MVを撮ったらよりわかりやすいかなと。「Like @ Angel」もMVを撮りたかったし、まぁ撮るかもしれないね。













