「もしかして前にも壁を叩かれましたか?」と申し訳なさそうに…

白鳥さんの自宅アパートに、小和田容疑者が「居候」として転がり込んできたのは昨年11月下旬とみられる。事件が起きるまでの2人の同居生活は一体どのようなものだったのか。近隣に住む男性が証言する。

「11月ごろから、静岡市ナンバーの原付スクーターが事件のあった部屋の前に停まるようになりました。それから部屋に2人の男が出入りするのを何度も見かけるようになったんです。

1人は被害者の男性(白鳥さん)で、目が合うといつも挨拶をしてくれる優しくて穏やかな人という印象でした。もう一人は加害者とみられる男性(小和田容疑者)で、髪を明るい茶髪か金髪にしていて、目つきが非常に悪く、どこか物騒な雰囲気を感じました」

捜査員であふれる、現場となったアパート(近隣住民提供)
捜査員であふれる、現場となったアパート(近隣住民提供)

2人が同居を始めて以降、深夜帯の騒音トラブルが頻発していたという。

「事件が起こる数カ月前から、夜中の2時ごろといった深夜帯に、部屋の中から友達同士で仲良く話しているような声や笑い声がうるさくて、壁を叩いて抗議したことがありました。

事件直前の2月にも、あまりにうるさくて直接苦情を言いに行ったんです。玄関に出てきたのは白鳥さん一人でした。

夜中だから静かにしてほしいと伝えると、『もしかして前にも壁を叩かれましたか?』と申し訳なさそうに言われ、『今後気をつけます、すいません』と物腰柔らかに対応してくれました。それからは徐々に静かになっていったのですが……」(別のアパート住民)

1Kの部屋で男2人の同居は手狭だったのだろう。別の近隣住民は事件直前に段ボールを抱えて部屋の整理をしている白鳥さんと出くわしている。

「白鳥さんに『お引っ越しをされるんですか』と尋ねたところ、明るい表情で『はい、引っ越しのための準備で部屋の整理を進めているんです』と答えてくれました。あの狭い部屋で男2人で暮らすのは難しいでしょうから、引っ越すのは当然だと思いました」

2025年3月に廃品回収会社を設立した白鳥さんは、さまざまな経営者の集まりに頻繁に顔を出し、事業を拡大しようと熱心に動いていた。経営者会に参加していた男性は「謙虚な良い人だった」と白鳥さんの印象を語っている。

事件後、白鳥さんが遺棄された車が停められていたアパートの駐車場には、白鳥さんの知人と思われる若い男性たちが線香やタバコを供えに来ていたという。

殺害された白鳥さん(本人SNSより)
殺害された白鳥さん(本人SNSより)