40代芸人が考える“老後”と“備え”
—お二人とも40代に入り、家庭を持って未来のビジョンも考えるようになってきたということなのでしょうか。
小林 いや、あれ普通におもろいですよ。ギャンブルともまた違う気がする。いろんなことを知るきっかけになるというか。例えばちょっとモメてる企業とかあるじゃないですか。で、すごい株価が落ちるんですよ。みんなそのタイミングで買うんです。底値だから。そのタイミングで買うと基本上がる。問題を起こした会社はその後、基本上がる。
—劇場では師匠たちとも株の話してたりするんですか?
友保 基本株の話なんかしないな。正直別にそんな金いらんもんな。
小林 うん。
友保 「うん」やないよ、お前株やってるくせに(笑)。
小林 おもろいから、上がり下がりが。
友保 いややろ、いちいちチクチク見んの。
小林 なんや今異常に上がってる会社があるぞとか見て楽しんでる。
—将来に対する不安は誰でもあると思うんですけど、芸人さんはどうなのでしょうか。いつまでこの仕事やれるんだろうとか。
小林 ぼんち師匠見てるといつまでとかなさそう。
友保 あれ特殊個体やろ(笑)。いや、やったほうがええんやろうけどな……。保険なんかかけたほうがええし、新NISAもがんばったほうがええし、酒なんか飲まほうがええんやから。そんなもん言い出したらキリがない。
—自分たちはいつまで漫才できるんだろうと考えることは?
友保 どんなもんなんですかね。ちょっとわかんないですね、マジで。
小林 わからんな。
友保 無限にスベってもまだやってる人もおるもんな。
—それもいいですよね……。
友保 ええわけないですけどね。
—本当に保証のない仕事ですし、漫才はニコイチ(2人で1つ)でやってる仕事でもある。
友保 アイスクライマーと一緒ですよ。
小林 ほんまや(笑)。
—60歳くらいになってさらに面白くなる可能性もあるお仕事でもありますよね。
友保 ジジイが何言うてんねんもありますもんね。ジジイが合コンのネタしたらおもろいですもんね。「合コン行こうと思ってんねんけどさ…」「何言ってんねん、お前」とか。
—確かに。
友保 THE MANZAIで華大さん(博多華丸・大吉)がユーチューバーなりたい言うてたやつもそれですよね。ジジイになって相席居酒屋に行きたいとか、「もうないよ」でもいけるし。
小林 「この間TikTok見てたらさ…」とかも。
友保 「何見てんねん」やしな。
—つまり、備えあれば憂いなし、ということですかね。
小林 そんな話してましたっけ。
友保 ちょっとは備えなはれ!
取材・文/西澤千央 写真/石垣星児


















