「梨瑚さんはデタラメで、最初から最後まで全部嘘…」
内田被告は橋を離れる際、Aさんが自力で連絡を取って帰宅できるようにと千円札4枚とスマホを欄干の上に置いたと陳述していたが、小西受刑囚はこう証言した。
「一切ありません。(具体的にスマホやお金を置くことは?)ありません」
Aさん殺害後、駐車場に戻ってからについてはこう証言した。
「(内田被告は)車を木の屋根のある駐車場まで移動させ、被害者の子のスマホをいじり始めました。
そしてAさんの顔が写っている写真を私に見せてから『この携帯全部壊して』と言われ、指示通りに車のタイヤで轢いたり地面に叩きつけて壊し、SIMカードも取り出して梨瑚さんに渡し、(最終的に指示通り)川に投げ捨てました。
そして『警察に何か聞かれても黙秘して。同じ服着んな。リコとのトークは消して。Xくんに口裏合わせをしとけ。もうしゃべんな。黙れよ』と命令されました」
手練れの犯罪者のような証拠隠しの指示に従わず、真実を喋る気になったのはなぜだったのか。検察官にこう問われた小西受刑囚はこう証言した。
「(警察の取調べで)ご遺族の調書を読んで、こんなにも愛された大切な命を奪ってしまったんだと思いました。ご遺体の写真を見て、直接でなくてもこの子をこんな姿にしてしまって、このままじゃだめだ、ほんとのことを話そうと思いました。
一番は、梨瑚さんの調書を読んだことです。梨瑚さんはデタラメで、最初から最後まで全部嘘。自分の事件でなくて、他の事件のように思いました。被害者の子は自殺なんかで死んでない。本当のことを知っているのは2人だけで、今話したことは2人しか知らないことなので、私だけでも本当のことを話さないと思い話しました」
受刑囚として1年以上が経過した現在の心境を問われると、こう答えた。
「ご遺族の方は私たちが否認している間、どのような気持ちでAさんを探し続けていたのか、そのことを考えると、一番の償いは私たちの死のみだと思います。本当に申し訳なく思っています。謝罪、償い、更生、お金ではないことは分かっています。それでも私たちができることを探していきたいです。
作業報奨金で賠償金を払わせていただきたいと思いますが、受け取ってもらえないときは、被害者支援に寄付したいと思います。当然のことではありますが、苦しみや悲しみを忘れずに私の命がある限り、一生償わせていただきます」
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