激戦区ウェルター級に挑む若き天才

これまで100人近くの世界チャンピオンを輩出するなど、ボクシング大国ともいえる日本。しかし、ミドル級以下では唯一、ウェルター級のみその栄冠に輝いた日本人はいない。

昨年12月にオールKO勝ちで全日本ウェルター級新人王に輝いた渡嘉敷ボクシングジムの新星・石井竜虎選手が目指すのはまさにそこだ。

竹原慎二氏や畑山隆則氏も注目するサウスポーのハードパンチャーはどんな拳歴を送ってきたのか。渡嘉敷ボクシングジムで話を聞いた。

――「竜虎」という名前がすごくカッコイイですね! ご両親が強くなってほしいと願ったつけた名前なんでしょうか。

石井竜虎(以下、同) 母親が虎という字を入れたかったみたいです。兄も「彪」と書いてトラと読ませてるんですよ。強くなってほしくて「竜虎」とつけたかはわかりませんが(笑)。

石井竜虎(いしい りゅうこ)
2004年12月16日生まれ、東京都出身。171センチ。小学6年生で渡嘉敷ボクシングジムに入門し、15歳でJCLとUJの中学生チャンピオン同士が戦う第1回キッズボクシング統一王座決定戦65キロ級で勝利し、世代の日本一に。2022年にプロデビュー。2025年度東日本ウェルター級新人王、全日本ウェルター級新人王に輝く
石井竜虎(いしい りゅうこ)
2004年12月16日生まれ、東京都出身。171センチ。小学6年生で渡嘉敷ボクシングジムに入門し、15歳でJCLとUJの中学生チャンピオン同士が戦う第1回キッズボクシング統一王座決定戦65キロ級で勝利し、世代の日本一に。2022年にプロデビュー。2025年度東日本ウェルター級新人王、全日本ウェルター級新人王に輝く
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――しかし、名前のとおり昨年12月にはオールKO勝利という圧倒的強さで全日本ウェルター級新人王となりました。この結果はいかがですか?

結果は満足してますが、内容には満足していません。これからもドンドン強くなっていきたいと思います。

――竜虎選手のいるウェルター級の体重制限は66.68キロ以下の中量級に位置する階級。これまで日本人の世界チャンピオンは誕生していませんが、この階級の難しさは?

いつの時代も激戦区と呼ばれる階級のひとつがウェルター級で、世界的にも選手層がものすごく厚い。日本チャンピオンになったとしても、そこから二段階、三段階レベルアップしないと世界に挑戦すらできない。それくらいレベルの高い階級だということですね。

それだけに、歴史上、偉大なチャンピオンはウェルター級から多く出てるんです。

――昨年は佐々木尽選手がWBO世界ウェルター級王者ブライアン・ノーマン・ジュニア選手に挑戦して5回KO負けを喫しました。

尽くんとは何回もスパーリングしてきてその強さを知っていただけに、これがウェルター級のチャンピオンなのかと驚きました。

改めてこの階級のチャンピオンはものすごく価値があるとわかったので、なんとしても僕がそのタイトルを日本人で最初に取りたいと思ってます。