「“歳をとった”からできない、ということはない」
“ホームドラマの名手”とも呼ばれる石井さんが手掛ける「生誕百年記念」と銘打たれた舞台『明日の幸福』が5月9日から新橋演舞場で上演される。同作は、三世代が同居する家族の物語で、1954年の初演時には石井さんの父も俳優として出演した、まさに自身の原点ともいえる作品だ。
都内のスタジオで行なわれている舞台稽古に顔を出し、石井さんに「100歳記念舞台、おめでとうございます!」と声をかけると、
「私、あんまり歳を自分で数えたことがないのよ。だからみんなが『今年100歳ですね』っていうから『あら、そうなの』っていう感じで」(石井ふく子さん、以下同)
とあっけらかんと笑った。過去のインタビューでも「死が怖いと思ったことはない」「自分の最期なんて考えたこともない」「年齢なんてただの記号」と、年齢に縛られない価値観を語ってきた石井さん。
「気づいたら自然とこの歳になってたのよ。年齢を気にして“歳をとった”と思うと仕事ができなくなるからね。いくつになったからこれができない、ということはないんです。何事も、あんまり考えすぎないことが大切よ」
テレビで68年、舞台で58年。長く第一線を走り続けることができたのは「健康だったから」の一言に尽きるという。
「健康じゃないと仕事できないでしょ。これまで大きな病気もしたことない。少し前に足を痛めて、今は杖をついてますけど、頭のほうはなんとか大丈夫です(笑)」
日々の食生活も脂っこいものは食べないといい、朝はパンと卵、夜は焼き魚や汁物などを自炊するという。
















