普通のレールから弾き出されてよかった

ひきこもり関連のイベントにも積極的に参加。ひきこもり当事者や家族の相談に乗るだけでなく、他の支援団体や居場所のスタッフたちとも親しくなった。

「人とのつながりが圧倒的に増えました。みんなホントやさしい人ばかりなんで、何でも話せるし、ものすごく生きやすい。

結論から言えば、普通のレールから弾き出された先の方が私に合っていたんです。同年代の人と比べてお給料も全然低いけど、自分なりに満足して生きているので、むしろ弾き出されてよかったなと(笑)」

岡田秀一さん(撮影/集英社オンライン)
岡田秀一さん(撮影/集英社オンライン)
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めちゃコマにはサポーター会員制度もあり、登録者は5000人に上る。ひきこもり当事者や家族からの問い合わせも多く、「働きたいがどうすればいいのかわからない」という仕事に関する悩みがたくさん寄せられるという。

「私がこの会社に救われたので、同じように頑張りたいという人にチャンスを与えたい。でも、売り上げを上げないと人を雇えないじゃないですか。だから、そのために頑張るというのが、今の私のやる気の源ですね」

今年4月から、めちゃコマの仕事を週4日に減らし、支援団体でも1日勤務。オンライン大学のZEN大学で経営やAIについても学んでいる。

前編はこちら『「ひきこもり、30代中盤、無職」で検索し続けた…10年閉じこもった45歳の“静かな絶望”』

取材・文/萩原絹代