「メルカリはあくまで購入者に匿名で発送するための手段なだけ」
かつて日本の教育現場で女子児童に着用を義務付けていた体操着、ブルマ。2000年代初頭までにほぼ廃止されたと言われるが、そんなブルマとセーラー服という文言の混成語が「ブルセラ」だ。
90年代には売買するための実店舗として「ブルセラショップ」が各地に存在し、小遣いほしさに私物を売る女子中高生やそれらの購入者が確かに存在した。
現在、実店舗はほぼ消滅したものの、SNSなどで個人売買が行なわれている。
今回、メルカリが注意喚起をしたのは「中古品の再利用としての制服や体操着の出品なら良いが、使用済みであることを性的に強調したり、ブルセラを想起させる行為」に関してだ。
しかし、実際にブルセラの売り手側に聞くと「堂々とメルカリに商品をそのまま出品している人は皆無だと思います」と言う。
現在、中学生になった娘の小学生時代の下着類などを今年1月まで売り続けていた30代シングルマザーのAさんは、「メルカリはあくまで購入者に匿名で発送するための手段なだけで、出品している商品を購入してもらうためではない」と言う。
「いまや子どもの下着や制服を売る母親は、SNSのDMから購入希望者と何を買いたいかなどを直接やり取りし、購入品が決まったら自身が持つメルカリなどのアカウントに誘導し、偽装商品を落札してもらうことで代金の支払いや発送を行ないます。
メルカリをはじめフリマアプリを通すのは、こちらの口座を知られることなく代金の受け取りができるのと、発送側も購入側もお互いに住所を知ることなく匿名でやり取りできるからです」
つまりブルセラ市場では客や売り手(親)は互いにSNSでやりとりし、「メルカリ」はあくまで配送手段で使っている。そのため、Aさんは「今回の注意喚起はまったく意味がないと思います」と話す。Aさんは続ける。
「これまで3人の子どもを育てていく生活費のために長女の下着類を売っていました。でも今年2月にシングルマザーへの金銭支援と称して男性がシングルマザーから娘の裸の映像などを受け取ったとして捕まり、映像を送った母親も捕まった事件のニュースを見て、私も逮捕されるのかもしれないと思うとやはり怖くなり、ブルセラ販売をやめました。
私はやめましたが、Xを見るとかつての“売り子さん(子どもの下着類を売る母のこと)”のアカウントは複数ありましたし、メルカリにも見る人が見ればそれとわかるアカウントがありましたので、こればかりは売り手と買い手の倫理観に頼るしかないと思います」













