ファン垂涎の「ズルい代表」
先発投手もアメリカ戦で先発したローレンゼン(ロッキーズ)、プエルトリコ戦で先発したアルデゲーリ(エンゼルス)をはじめ、ノラ(フィリーズ)やワイサート(レッドソックス)らもいて、ロースター自体が「イタリア系MLB連合」に近い。
WBCでもオランダ代表などは、オランダ領であるキュラソーやアルバなどカリブ海系の強豪選手をそろえて、欧州最上位クラスの野球国である本土だけでなく、キュラソーやアルバ出身のメジャーリーガーに率いられた混成チームとして「ズルい代表」と思わず垂涎する戦力を擁していた。
今大会のイタリア代表は、イタリア系ルーツを持つ選手を多く含む代表として、ここまでの実績も含めてオランダを上回るほど「過去イチでズルい」と舌を巻くファンもいる。
さらに厄介なのは、小技の欧州チームではなく、実態は“機動力もあるMLB打線”である点だ。左の長打者が多く、四球や失策を即失点につなげる圧力があり、終盤も救援陣が崩れにくい。
しかも勢いだけでなく、セルベリ体制でチームの一体感と勝負勘も増している。対戦相手が主導権を握るには、早い回の先制と四球・失策を極力ゼロに近づけることが重要になる。
さらにイタリア代表を率いるセルベリ監督はベネズエラ出身。準決勝は母国との一戦となり、自身の現役時代に対戦して4戦全敗していて、雪辱を果たすのために燃えている。
今大会の台風の目となったイタリアがどこまで勝ち上がるか。日本がトーナメントから消えた今、最大の焦点はそこにあるのかもしれない。
文/集英社オンライン編集部













