「HUB」がWBCを店内で放送できる理由

今大会、日本戦の中継は地上波テレビ放送ではなく、米動画配信大手Netflix(ネットフリックス)による独占配信となった。これを受け、これまでWBCの放映で賑わいを見せていた飲食店の多くが、著作権や利用規約の関係から放映の断念を余儀なくされている。

Netflix(写真/Shutterstock)
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そんな中、英国風パブ「HUB」では、平日の夜にもかかわらず、多くの客が店内を埋め尽くしていた。店員は侍ジャパンの赤と紺のユニフォームを着用し、店内には出場選手のタオルが飾られるなど、まさに「WBC仕様」の熱気に包まれている。同店では、Netflixとの異例の協力体制によって放映を実現させたという。

「今回のWBCの配信についてですが、私どもHUBでは、Netflixさんと正式に契約を結んだ上で放映させていただいております」

株式会社HUBの広報担当者は、その経緯を次のように説明する。

「ご存知の通り、Netflixさんには本来『法人契約』という枠組みがございません。そのため、著作権侵害にならないよう、先方としっかり対話を重ねて今の形を整えました。

具体的なスキームとしては、当社が主体となって流しているというよりは、『NetflixさんがHUBという店舗をハブ(中継拠点)として活用し、放映を行なっている』という独自の認識で進めております」

英国風パブ「HUB」(写真/英国風パブ「HUB(82)」公式SNSより)
英国風パブ「HUB」(写真/英国風パブ「HUB(82)」公式SNSより)

この取り組みは、Netflix側の「プロモーション」の一環という側面が強いという。

「私どもは常にスポーツを応援する立場にありますので、放映権などの権利関係はすべてクリアにした上で提供したいという思いがあり、当社側からNetflixさんへアプローチをさせていただきました。

巷では、一部のスポーツバーなどが許可なく放映しているケースも見受けられますが、HUBとしては公式に認められた『正しい視聴環境』をファンの皆様に提供することを大切にしています。特定の狙いがあるわけではなく、公式に放映できる場があるからこそ、私たちがその場所を提供している。ただそれだけのことなんです」