本人とみられる男性を直撃

いったいAとはどんな人物なのか。Aの自宅は埼玉県内の閑静な住宅街にあり、近隣でも警察官であることは知られていた。近隣住民が語る。

「Aくんについては小さな頃から知っていますがとても優しい子ですよ。このあたりに引っ越してきたのはそれこそAが小学生くらいの頃で、近所の同世代の子とよく外で遊んでいました。

私が知っている時点ではお父さんはカラオケの先生をやっていて、お母さんはカラオケスナックみたいな店をやっていました。地元の小学校、中学校に通っている時には見かけましたが、その後はまったく見かけなくなりましたね。警察官になったというのは近所の噂で聞いたことがあります」

Aを知る別の近隣住民はこう語った。

「もともと実家の近くで奥さんとお子さんと3人でマンションで暮らしていました。もう何年も前ですがAさんのお母さんが亡くなってから実家に住むようになったと聞いています。Aさんは普段はあまり見かけませんが、会えばニコニコしながら挨拶をしてくれる方ですよ。

Aさんも奥さんもお子さんを可愛がっていて、普通の家族という印象しかありません。警察官だというのは知っています。近くに警察官の方が住んでいると何かあった時に安心ね、なんて近所の方と話したりすることもありましたね」

周囲には仲睦まじい一家の主に映っていたようだ。

警視庁(写真/PhotoAC)
警視庁(写真/PhotoAC)
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自家用車で帰宅したAと思しき男性に事の真相を尋ねるべく声をかけた。近所で買い物でもしていたのだろう。カジュアルな私服姿でスーパーの袋を片手にぶら下げ車庫から玄関に向かう。

――集英社オンラインの記者です。Aさんですよね?

「いえ……」

――いや(本当は)、Aさんですよね?

「……」

――取材をさせていただけないでしょうか?

「必要ないです」

その後、声をかけ続けるも振り返ることなく自宅へ入っていってしまった。警視庁は「亡くなられた方の尊厳を著しく傷つけ、心よりおわび申し上げる」とするコメントを公表している。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班