Netflixが箱根駅伝を独占放送?

「これはWBCと同じ様に、近く“Netflix 箱根駅伝”になりそう!!」

マラソン日本記録保持者の大迫傑が、1月31日にXでポストしたこのコメントが物議を醸している。これは冗談半分に見えて、いまの箱根駅伝の熱量を的確に言い当てている。本格的に今年のマラソンシーズンが開幕したが、2月に入ってもなお日本各地で“箱根”の余韻がくすぶっている。

箱根の物語は2月1日開催された「別府大分毎日マラソン」(TBS)と「香川丸亀国際ハーフマラソン(日本学生ハーフマラソン選手権)」(BSフジ)に続いていた。

別府大分毎日マラソンでは、今年の箱根の主役となった青山学院大の黒田朝日が2時間7分3秒で3位。かつての箱根ランナーで2時間6分59秒で日本人トップの2位となった同校OBの吉田祐也(GMOインターネットグループ)とラストまで激しい競り合いを演じ、箱根で“シン・山の神”として脚光を浴びた黒田が、今度はフルマラソンで「箱根の続編」を見せつける結果となった。

今年の箱根駅伝5区で競り合った早稲田大・工藤慎作(左)と黒田朝日(写真/共同通信社)
今年の箱根駅伝5区で競り合った早稲田大・工藤慎作(左)と黒田朝日(写真/共同通信社)
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黒田は2027年秋開催予定のMGC(2028年ロサンゼルス五輪代表選考)の出場権を獲得し、早くも五輪を見据えている。そして、視聴者はレース結果だけでなく、「あの5区の“箱根史上最高傑作”ともいえる走りが、世界のどこへつながるのか」を見始めている。

同日開催された香川・丸亀で行なわれた丸亀国際ハーフマラソン(日本学生ハーフマラソン選手権:併催)でも多くの箱根ランナーが躍動した。

箱根は、正月2日間だけのイベントではなくなりつつある。スター選手の“次走”が常に話題を供給し、駅伝ファンをロードレースへ、ロードファンを駅伝へ循環させる。いわば巨大なIP(知的財産)として回り始めている。

実際、2026年の箱根駅伝(第102回)の視聴率は、往路が関東で平均28.5%、復路が30.2%、往復平均29.4%。復路30.2%は「歴代4位」と報じられている。

さらに近年は、テレビを持たない層もTVerなどの配信で追える。「地上波で観る」から「スマホでも観る」へ。入口が増えた分だけ、話題は長く、広く残る。

この“熱”は、箱根が終わっても冷めない。むしろ、箱根ランナーが新たな舞台で結果を出すたび、物語が更新され続ける。その象徴が、2月1日に同日開催された2つのレースだった。

では、そんな国民的コンテンツとなった箱根駅伝を本当に「Netflixが独占放送」する日は来るのか?