特に危険と判断されやすい自転車の違反行為とは

「青切符」「反則金」という強い言葉が注目されているが、現場が見ているのは“違反そのもの”だけではなく、その危険性というわけだ

では、青切符の対象となりうる違反の中でも、特に注意が必要なものは何か。矢久保氏は2つを挙げる。

「特に注意が必要なのは、『スマートフォンを操作しながらの運転』と『一時不停止』です。白バイ隊員として現場にいた頃も、事故直前や接触事故はこの二つが原因となるケースが多く見られました。

本人は軽い気持ちで行なっていても、周囲から見ると極めて危険で、警察としても取り締まり判断がしやすい行為です。今後は『自転車だから大丈夫』という意識のまま行なっている行動が、青切符の対象になりやすいと感じています」

青切符制度は反則金で終わる仕組みだが、すべての違反が対象になるわけではない。一方で、危険性が大きい行為や悪質なケースは、これまで通り刑事処分(赤切符)の対象になる。

「自転車であっても、飲酒運転や重大事故につながる危険運転は、今後も厳しく扱われます。これらは青切符ではなく、刑事処分(赤切符)の対象になります。ただし、逮捕による身柄拘束については、私が所属していた県警では原則として行なわれていませんでした」

「自転車だから大丈夫」と思ったまま乗っていると、制度が変わった瞬間に、急にリスクが増えたように感じるかもしれない。だが、これで取り締まられるような人は、もともと危ない運転をしていただけにすぎない。

青切符導入をきっかけに、自転車の運転を「なんとなく」から「ルールを踏まえた運転」へ切り替えられるか。4月の施行の前に、日々の乗り方を見直しておきたい。

ルールを守れば大丈夫
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取材・文/集英社オンライン編集部 (画像/Shutterstock)