TM特別報告に32回登場する高市早苗の名前
有力政治家を味方にして教団は何をしようとしたのか。その目的がうかがえる徳野氏の考察報告がある。
2021年10月、秋篠宮家眞子さまの結婚を「皇室の伝統を根底から破壊するもの」と断じながら、徳野氏はこう伝えていた。
〈日本国民が真の御父母様(教団創始者の文鮮明氏と韓総裁)にお仕えできる日本国民になるためには当然天皇制は将来撤廃されなければなりません。したがって今回の女性皇族の結婚問題を通じ、少しずつその伝統が崩れつつあることも摂理的な現象かもしれないという印象を持ちました。
(中略)より自然な形で天皇制が撤廃される方向に進み、そしていつか日本国民が真の御父母様にきちんとお仕えできる国家体制、そしてそのような日本民族を真の御父母様に結びつけられる摂理的な人物として多くの国会議員が誕生したり、二世をはじめとする食口(信者)が国会議員となり、そして最後にはこの日本国の首相にならなければだめだと切実に考えております〉(2021年10月6日、文章の乱れは原文のまま)
こうした思惑を持った徳野氏らは、首相在任中だけで4回会えたとする安倍氏の「次」を探し始める。菅義偉政権の終焉時から目をつけたのが、現首相の高市早苗氏だ。
〈安倍前首相がわれわれと近いという観点から見れば高市氏が自民党総裁になることが天の最大の望みだと解釈することもできます〉(2021年9月27日徳野氏)
TM特別報告には高市氏の名が32回登場する。報告は23年4月で途切れ、教団が高市氏本人と会ったとの内容は出てこないが、高市氏の最側近である佐藤啓官房副長官(参議院議員)の選挙を応援したことが書かれている。
22年8月7日、安倍首相が撃たれた時に応援演説していたのが佐藤氏だ。そしてこの事件直前、教団は現場近くで佐藤氏の応援集会を開いており、そこに佐藤氏の代理として妻が参加していたのだ。
この事実を認めた佐藤氏は「集会が開催された経緯は承知しておりません」と主張し教団が自分を応援した理由を説明していない。(♯2)
日本を韓鶴子総裁に仕える国に変える――。教団日本組織の最高幹部がそんな目標を持っていたことが分かった以上、接近を許した政治家は付き合いの全容を明らかにするべきではないのか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













