判決前に浮上した新事実…TM特別報告が示す安倍氏銃撃事件当日の教団の動き

山上被告は2022年7月8日午前11時半ごろ、奈良市内で参院選に出馬した佐藤啓候補の応援演説をしていた安倍氏を手製の銃で殺害したとして起訴された。公判では起訴事実を認め、教団への憎しみがなぜ安倍氏襲撃に至ったのかを語った。

山上徹也被告(写真/共同通信社)
山上徹也被告(写真/共同通信社)
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「被告が小学生の時に母親が入信し多額の献金を始めました。反対していた祖父が亡くなると母親は自宅を売って、その金も献金に充て総額は1億円になったともみられています。

2015年には自分と同じく教団を恨んでいた兄が自殺したことで、教団トップの韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の殺害を思い立ったといいます。しかし計画がうまくいかないうちにコロナ禍に入り、韓総裁が来日できなくなりました。

そうした中で2021年9月に教団側が開いたオンラインイベントで安倍氏が演説しました。この動画をSNSで見た山上被告は、教団が社会から認められてしまうとの絶望感を抱き安倍氏殺害を決意した、と説明しました」(社会部記者)

奈良地裁の判決の量刑は被告の家庭環境を情状として酌むかどうかにかかっている。公判は昨年12月に結審したが、その後、公判中に証拠として発見されていれば量刑の参考にされた可能性もある重大な情報が韓国から飛び出した。

贈賄罪などで起訴勾留中の韓総裁らへの捜査で韓国当局も確保した「TM特別報告」がそれだ。

TM特別報告(撮影/集英社オンライン)
TM特別報告(撮影/集英社オンライン)

韓総裁への重要報告が整理されたこの3200ページ強の資料を集英社オンラインが翻訳すると、事件を巡る教団の動きも記されていた。