牛丼だけではなくバランスが大事
もちろん、大盛を選べば摂取する糖質量も増え、食後高血糖が起こりやすくなります。しかし、一人前を食べている分には、白ご飯だけより牛丼のほうが血糖値の上昇を抑えられ、肥満や老化の予防にはよいとわかったのです。
この研究を中心になって行なったのは、私たちの研究室の女子学生でした。ある日、彼女が「牛丼ではないメニューで実験したい」と言い出しました。
「それならば、『熱量(kcal)』『タンパク質(g)』『脂質(g)』『炭水化物(g)』『食物繊維(g)』をすべて、牛丼と同じに整えたメニューをつくって、試験してごらん」と、私はアドバイスしました。
彼女は、白ご飯(200g)にウインナーソーセージ(3本)、スクランブルエッグ、マッシュポテトという自分で考案した朝食メニューで、試験を行ないました。
すると、血糖値変化曲線は、なんと牛丼とほぼ同じ変動を示したのです。
この結果から明らかになったことがあります。
アルデヒドスパークを抑えるために重要なのは「栄養バランス」であり、「このメニューや食材でなければならない」という区別はない、ということです。
たとえば、牛丼のかわりに親子丼や豚丼を選んでも、適量を食べている限り、アルデヒドスパークを引き起こす心配はないでしょう。タンパク質と脂質がそろっていて、一人前の白ご飯の量であれば、血糖値の急上昇を抑えられるからです。













