地方格差の拡大か? ビジネスチャンスの到来か?
家具販売大手ニトリグループの傘下にあるカチタスは、中古住宅をリノベーションして「再生住宅」として販売している。同社の業績が堅調だ。
2025年度上期の販売件数は4064で、前年同期間比で10.5%増加。13.8%の増収だった。
カチタスは地方都市や郊外の物件に強みを持っている。同社によると、地方エリアにおける2025年の新築住宅と中古住宅の価格差は2020年比で352万円開いたという。建築資材高騰を背景に新築と中古の乖離が大きくなれば、さらに売りやすくなるはずだ。
東京23区では1億円を超えるタワマンの需要が衰えていない。いっぽう、地方ではインフレを起点として中古住宅への人気が高まった。これは地方格差が広がっていると見えなくもないが、中古住宅は地方都市で社会問題化していた空き家を再活用するという社会貢献の側面も持つ。
地方都市や郊外が主戦場となって起業家が増えれば、地方創生を軸とした産業の活性化にもつながる。中古住宅のトレンドは、負の側面ばかりではないのかもしれない。
取材・文/不破聡 写真/shutterstock













