性犯罪の意識が低すぎる日本
村松議員は今回の被害を受け、困難な問題に対して「声をあげるために議員になったからこそ、知ってもらいたい」と被害経験をXで公表した。すると、〈私も被害に遭った〉〈政治家として対応してほしい〉という声が相次いだ。
3人の子どもを育てる母親として、そして一人の議員として、村松議員はこう語る。
「これは冗談では済まされない問題です。生成AIの利便性が急速に広がる一方、誰かの尊厳を踏みにじる使われ方も加速度的に増えており、早急に取り組むべき課題だと思います」
未成年の娘に対しては「SNSで顔出しは控えたほうがいい」と助言しているというが、葛藤もあるという。
「子どもたちがよく流行りの歌にあわせて『踊ってみた』という投稿をしています。露出することでいろんな人に評価されて自信にもなるし、夢への実現にも繋がるので、発表の場を奪うのは違う。だからこそ、SNSを一律に規制するのではなく、悪用する行為そのものに対する制度的な規制を早急に進めるべきだと思います」
さらに、こう続けた。
「日本は、女性や子どもに対する性犯罪への意識が、海外に比べて緩いと感じます。女性として生きていく中で性的な嫌がらせや発言をされて嫌な思いをした人は数多くいますし、『それくらいいいじゃないか』と勘違いしている男性も多い。
そこで女性が声をあげると、すぐに『フェミニストだ』と揶揄される。でもこれは思想の問題ではなく、人権の問題です。全く守られていない現状を本当に怖いと感じています」
被害は女性や子どもだけでなく、男性にも及ぶ可能性は十分にありうる。「加工された私が、ネットにいる」という現実は、決して特別な誰かだけの問題ではない。
取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部














