大規模再開発計画が動き始めていることも背景に…

敗れた丸山氏は「給食費の無償化は全国的に進められている一般的な政策だ」などと小川市政の実績を否定的に語ったが効果は限られたものだった。これに加え“後見人”の山本一太知事の力が及ばなかったとの見方もある。

山本氏は連日更新する自身のブログで、12月には「ラブホテル問題で辞職した小川晶前 橋市長を決して復活させてはならないと思うこれだけの理由」と題した連載を6回にわたって行なうなど「ラブホ」を連呼し、小川氏のスキャンダルを有権者に想起させようと動き回っていた。(♯13


惨敗した丸山彬氏 撮影/集英社オンライン

 
 撮影/集英社オンライン

惨敗した丸山彬氏 撮影/集英社オンライン

 

 撮影/集英社オンライン

だがホテル問題は前述の通り小川氏にダメージを与えるほどのインパクトがあるかどうかは疑問だ。山本氏は同時に、小川氏が再選されれば「議会との関係を修復する作業は難航するだろう。苦労していた県や国との連携もスムーズにいくとは思えない」とも主張し、行政サービスの低下を市民に“警告”したりもした。

これに絡み小川陣営の幹部は「イチタ(山本知事)は小川市長が2024年2月に当選した直後から目の敵にし、前橋市議を十数人呼んで “小川外し”の懇談するなどしてきた。知事としてそういうことはやめろと私は言ってきたんだ」と話す。

これが事実なら出口調査で実績が評価された小川氏は2年前の初当選直後から市議会や山本知事とまともな連携を持てないにもかかわらず、市政を進めてきたことになる。最初から連携がなかったので「小川氏が当選すれば市政がうまくいかなくなる」との言葉も説得力は弱い。

「山本知事は保守王国群馬の県庁所在地の首長を野党に抑えられ、メンツが立たないと考えている上に、前橋市中心部の大規模再開発計画が動き始めていることも背景に、自民党による市政奪還を目指したとの見方もあります。結局失敗しましたけど」と全国紙記者は話す。

山本一太群馬県知事のブログ
山本一太群馬県知事のブログ