物価高進むなか、高級フルーツの需要は今後どうなる?

世界的に物価高が進み、節約志向が高まっているが、今後高級フルーツの需要はどうなるのだろうか。

「国内においての需要は一定数残ると思います。より真新しい味や形の果物を求めて品種開発も行なわれるでしょうし、引き続き他産地との差別化も続くでしょう。逆に言えばこれらがなくなってしまうと果物生産は衰退してしまいます。現在、若年層を中心に“果物離れ”は確実に進んでいますので、中価格域の商材と若年層の需要に見合う果物を充実させることが課題かもしれません。

海外については、日本と同様の高品質で栽培するとなると、大規模生産はできなくなり、メリットに乏しいですから、海外産の高級フルーツはなかなか生まれないでしょう。一方で日本から海外への輸出については、今後も継続され、海外での需要は今より増えるのではないかと思います。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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いまインバウンド客が増えています。海外の方が日本に来た時に、高品質な果物を食べて気に入れば、自分たちが住んでいる国でも食べたいとなり、需要が増える可能性はありますね」

――なかなか手の届かない高級フルーツは、日本ならではの贈答文化や産地の競合による特別な価格形成が可能な背景があった。世界に誇る日本のフルーツ文化が今後どう成長していくのか注目していきたい。

取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio)