火事のおかげで洋服がグレードアップ!
――火事当日の夜は?
ホセ 近所の後輩のワンルームに3人で転がり込みました。
コモダ 正直、「もう会えないかも」って思った瞬間もあった。だから再会しただけで泣きそうでした。
トミサット 「腹減ったな」って言ったら、3人同時に腹が鳴って(笑)。
ホセ 下北沢の広栄屋っていう昔からあるそば屋に行きました。
コモダ 普段ケチなんですけど「今日はやっちゃおうかな!」って高いセットを頼みました。
ホセ 布団もないし、明日からどうするかも分からない。全部失ったのに、そばをすすってたら笑えてきて。「生きてるってこういうことか」って。
コモダ 実は3人で飯を食うのはほとんど初めてやったんです。皮肉やけど、火事がなかったらこの時間はなかった。
トミサット 結局、沈黙が長く続いて。でも、その瞬間、3人が「また一緒に住もう」って、気持ちがそろったんですよ、鳥肌が立ちました。
コモダ 家やなくて、この2人が大事なんやって気がついた。
ホセ 家が燃えた日の夜に「引っ越してまた住もう」って言った俺ら、めっちゃ芸人だと思います(笑)。
――周りからの支援は?
ホセ 石橋遼大さん(四千頭身)に泊めていただいて、服をいただきました。もらった服は今でも1軍です。
コモダ 芸人を辞めた元同期が、KEBOZ(ケボズ)っていう高級ブランドのリュックをくれました。大谷翔平も使ってるやつです。「火事のおかげで3人ともおしゃれになった」と評判です(笑)。
トミサット おしゃれな人たちが選んだ服しか着られへんから、自然とセンスが良くなったんです。













