夫婦間の認識のズレが
浮き彫りになるタイミング
価値観や認識のズレは結婚10年目に突然起こるのではなく、結婚1、2年目から気づいていたもののそのままやり過ごしてきたことが積もりに積もって、10年目くらいに爆発してしまうのです。中には離婚話に発展してしまうケースもあります。
結婚10年目以降は、さまざまな人生のイベントがあります。出産、子どもの進学、マイホーム購入、働き方の変化など、認識のズレを意識するタイミングが増えます。
特に出産や子育ては女性側の負担が大きく、それが引き金になり、夫婦の関係性や気持ちに変化が生じるケースが多いです。
出産や妻の仕事への復帰、夫の転勤などのタイミングの他に、生活習慣、家事分担、金銭感覚など毎日の何気ない生活の中でも、価値観の違いや認識のズレを感じるケースがあります。
妻はあまり無駄なものは買わないが、夫は金額を気にせずほしいものを買うなどの金銭感覚の違いや、妻が片付けが苦手で家が散らかり、夫はストレスを溜めるといった衛生観念の違い、スキンシップがあまりなくてどちらかが不満を抱いているなど、自分にとって許容できることが相手にとっては許容できない場合は、認識のズレが生じます。
人生にはさまざまな出来事があります。育児や仕事によって、人生観やライフスタイルが変化する人としない人の組み合わせは、結婚前に似た価値観であっても折り合わなくなります。またどちらかがいつも合わせている不公平感も原因の一つです。また、言っても無駄だから、相手が聞いてくれないからとコミュニケーションを取らなくなることが、価値観のズレをさらに大きくしてしまいます。
●価値観のズレが生じる原因
原因1:結婚後、相手に好かれる努力をしなくなる
原因2:自分ばかり我慢しているという不公平感
原因3:変化を許容できない(相手の人生観やライフスタイル)
原因4:話しても無駄だとあきらめて、コミュニケーションを取らない
原因5:相手に真意が伝わっていない(言語化、可視化していない)
原因6:そもそも認識のズレに気づいていない(相手が合わせてくれていた、自分が合わせていた)














