復活ライブでファンのみんなと青春時代にタイムスリップしたい

23年ぶりに改めてスタートラインに立ったっていう感じなので、その先はまだ本当に未知数ですね。いい意味でどうなるかわからない。ただファンの皆さんと一緒に23年前にタイムスリップするような気持ちかな。みんなで青春時代に戻って、みんなで思いっきり楽しめたらなって思います。

ファンへの気持ちを語ったTama 撮影/矢島泰輔
ファンへの気持ちを語ったTama 撮影/矢島泰輔

――一夜限りの復活しかしないのですか? ファンの方たちは継続してほしいと思うかもしれませんよ!

ふふ(笑)。本当に復活することをXにポストしたら、過去イチの反響があって、待ってくれてた人がこんなにいたんやなって心から嬉しかったです。

ただ今後に関しては、まずは1回やってみてですね。1回やってみて『またやりたい』『何年もやりたい』って思うかは、私にもわからない。とにかく2026年5月9日を最高のライブにすること。これが今の私の夢ですね。

――最後にTamaさんにとって「Hysteric Blue」とはどんな存在ですか。

なんだろう……。仕事関係の人や、仲間やスタッフ、何よりファンの人にはHysteric Blueをやっていなければ出会えなかったと思います。このバンドをやっていたからこそ、大きな会場で何千何万の人に歌を聴いてもらえたし、いろんな景色を見せてもらった。……私にとって、Hysteric Blueは、“自分の世界を広げてくれた”大切な存在ですね。


どんな時も後悔したくないと語るTama。悩んだ末に彼女が選んだHysteric Blueの一夜限りの復活にはきっと意味がある。大ヒット曲「春〜spring〜」の最後の歌詞はこうだ。

《こういう夢だしもう一度懸けたい いつか……》

その「いつか」が来年やってくる――。

(前編はこちら)

2026年5月9日に開催されるHysteric Blue一夜限りの復活ライブ
2026年5月9日に開催されるHysteric Blue一夜限りの復活ライブ

 取材・文/吉沢さりぃ 撮影/矢島泰輔