演技の注目ポイントは……見上愛は「泣きの演技」に苦戦
──花江さんは本作で「この演技に注目してほしい」という部分はありますか。
花江 ケイジはちょっと頼りない印象ですが、それだけを押し出すと、視聴者が不安になってしまいます。だから「実は頼りになるんじゃないか」と安心感を与える要素を入れたいと思っていました。
──ケイジの目線からすると、ボーイミーツガール的な要素もあると思うのですが、それを踏まえてどんな風に演技をしましたか?
花江 やっぱり若さですよね(笑)。自分の学生時代を思い返しながら、この年代の子はどうやって喋るんだろうと。あと言葉にあまり意味を持たせすぎないということも気をつけました。若い子って反射で喋るじゃないですか。とくに意味ないけど、ポンポン喋るような、そういう若者らしさがあったらいいなということですね。
──見上さんは今回、演じていて難しかった部分はありましたか?
見上 声優さんは涙を流さなくても、泣いているように聞こえる声を出す技術があると思いますが、私は本当に泣かないと出せないんです。そういうところは大変でしたが、その分やりがいがありました。
──本作で1番の見どころはどこですか?
花江 普段からゲームをやるので、ループする展開がそもそもワクワクしました。「ここで失敗したから今度はこうしてみよう」というのを積み重ねていくのは、ゲーム的な達成感がありますね。いつ終わるのか分からない絶望感もあって、食い入って観てしまいました。
見上 音も絵も迫力がすごくて、小説を読んで思い描いていたものを超えてきました。また、すごく孤独で孤立していた2人が出会うことで、少しずつ生きたいと思える、世界の見方が変わっていくという話なので、そういうところを楽しんでいただけたらなと思います。
取材・文/ハララ書房














