投資失敗について語る
――引退して13年。現在やりがいのある仕事ができている?
そうですね。マスコミには「仕事を転々としてる」と書かれることもありますけど、ちゃんと自分で設定した目標をクリアして次に移ってるんですよ。
引退直後に就職した看板製作会社は最初から1年限定という話だったし、次の通信機器会社のパー電(パーソナル電電。現パーデン株式会社)では2期目で課長になって成績も3位になりました。
――営業の仕事に向いていた?
営業は好きというわけではないですが、結果が出れば楽しいですからね。よくも悪くも僕のことを知ってる人は少なくないですし。
それでヘッドハンティングされて外資系保険会社のジブラルタ生命保険に転職して新人で営業成績ランキングにも入りました。そこには5年半務めましたね。
――そこからどのような経緯で今の会社に?
「学生野球資格」を回復したので保険会社で働きながらスキマ時間に知り合いの子供たちを相手に教えてたんですが、ふと「これを仕事にすればいいじゃん」と。
それで、個人で野球スクールをやったり、「野球を教えながら働いていい」という条件で引退直後にお世話になった看板製作会社に出戻りしたんですけど、ヤクルト時代の3つ後輩の加藤(幹典)が私の少し前にこの会社に入っていて、「うちなら保険と野球の両方できるし、稼げるよ」と誘ってもらい、入社することにしました。今は4年目になります。
――保険の仕事もしたかった?
ある程度がんばれば稼げることも知ってますからね。
――ということは、今はけっこう儲かってるんですか?
まぁ、内緒です(笑)。
――込み入った話ですが、投資を失敗されたと聞きました。楽天時代に仙台市内に購入したマンションが東日本大震災で半壊。価値が激減して売却してもローンだけが残ってしまって苦労されたとか。
ローンを組んだのが不正な不動産融資で社会問題になったスルガ銀行だという……。ホント僕ってつくづく運がない(苦笑)。でも一応そこは解決して、特に今の生活に支障はありませんよ。













