「鉄道ファンやミステリーファンも多く訪れます」

静岡県内で最も人口が多く、政令指定都市でもある浜松市。街の中心から南北を結ぶ「遠州鉄道」は、鉄道だけでなくバス事業も運営しており、百貨店、介護、不動産などのグループ企業も数多く存在している。市民の生活に欠かせない大企業だ。
そんな「遠鉄」のある駅で10月29日に“炎上事案”は起きた。

〈拡散希望 遠州鉄道にてホームで電車を待っているだけでどけと言ってくる。切符を渡す際、舌打ちをしてきたり電車を撮ってるだけで中指を立ててきます! 明らかに悪意のある行動だと思われます。適切な処罰が下ることを祈ってます〉

遠州鉄道(PhotoAC)
遠州鉄道(PhotoAC)
すべての画像を見る

投稿主はよほど怒り心頭なのだろう、他の投稿は一切ない、今月作られた匿名アカウントだが、車掌は発車直前にカメラに向かって確かに中指を立てている。投稿主は車掌のアップ写真も掲載。

投稿は30日20時までに150万回以上再生され(現在は投稿を削除)拡散。投稿主のコメント欄には〈あり得ない〉〈中指たてるのはアウト〉〈鉄オタとおもってバカにしてるな〉といったコメント、さらには〈晒す前に会社に言ったら?〉といった冷静なコメントも寄せられていた。

いったい何があったのか?

現場となった駅は浜松市中央区にある「さぎの宮駅」。駅周辺の住民が通勤・通学に使う一般的な無人駅だが、実はネットの都市伝説「きさらぎ駅」の舞台だと考察されている駅でもある。新浜松駅から電車に乗った女性が見知らぬ「きさらぎ駅」に到着し、そこで次々と奇妙な体験をするという都市伝説だ。

「『きさらぎ駅』は2004年に行方不明になった女性が、匿名掲示板に書き込んだとされる怪奇体験談。書籍、漫画、映画などでも扱われ、現地には鉄道ファンやミステリーファンも多く訪れます」(地元住民)

さぎの宮駅(PhotoAC)
さぎの宮駅(PhotoAC)