代議士であり母、野田聖子が語る1日
国会議員としての公務と息子・真輝さんの子育ての日々を送る野田聖子さん。夕方以降のスケジュールは会合等で埋まることが多いが、真輝(まさき)さんの“夜中のケア”の時間までには自宅に戻れるよう調整しているという。
「私は今、どちらかというとナイトシフトなんです」と野田さんは微笑む。
「私の1日は、『代議士の野田聖子』と『息子のケア担当の野田聖子』に分かれている感じですね。でも私の場合、仕事がどうしても夜遅くなりがちなので、夜から逆算してスケジュールを入れています。
午前1時に最後の注入(真輝さんの胃ろうケア)があるため、どんなに眠くても起きていなければいけない。それを終えて、大体午前2時には寝るようにしています」(野田さん、以下同)
ケアの前後、入浴しながらNetflixを見たり、ネットで情報収集をしたりするのが、野田さんの息抜きタイムだ。
朝は以前より楽になったという。
「昔は午前5時に起きて朝のケアも二人でやっていたんですが、ありがたいことに、息子がある程度自分で出来ることも増えて。それからは家族3人で決めて、基本的に朝はママは起こさず、ケアはパパがやるという形になりました。
我が家では料理や息子の送り迎えなど、夫が家庭内のことをやってくれているのもありがたいです。少しずつみんなでやりくりができるようになって私の負担が減ったから、勉強や他のことに時間を充てられるようになりました」
野田さんは長年の不妊治療の末、2010年にアメリカで卵子提供を受けて体外受精を実施し妊娠。2011年に真輝さんを出産した。
真輝さんは生まれてすぐに臍帯ヘルニアと食道の手術を受け、生後4か月で極型ファロー四徴症という心臓の手術も経験した。
生後9か月には3分間の心肺停止により脳梗塞を起こし、右手・右足に麻痺が残った。1歳前には気管切開の手術も行った。加えて、知的障害も抱えている。
現在も1日4回の胃ろうによる栄養摂取、痰の吸引、人工鼻へのバルブ装着など、日常的な医療ケアが欠かせない。薬は胃薬や痰を切るものなど、常時複数を服用している。
「薬が多すぎて薬局みたいになっています。お薬のタイミングを間違えないようにするのも一苦労です。10年以上やってますから、もう慣れましたけどね」