「永遠(とわ)の腕時計の巻」(ジャンプ・コミックス第200巻収録)
今回は、「おたっしゃジイちゃんバアちゃん大集合!」週のラストを飾るにふさわしい、『こち亀』作中最強との呼び声も高い超(スーパー)バアちゃん、擬宝珠夏春都(ぎぼし・ゲパルト)の登場だ。
100歳を越えてなお矍鑠(かくしゃく)とし、老舗の江戸前寿司店「超神田寿司」を切り盛りする夏春都と両さんとの心の交流を描いた、派手さはないが胸に沁みる一作をお届けしよう。
……とその前に、夏春都について少し紹介しておく。
夏春都は両津家の出身で、両さんの祖父である勘兵衛の妹にあたる。遊び人が多い両津家の中では珍しく勤勉な働き者で、両さんの生家である佃煮屋の経営も、勘兵衛に代わって彼女が担っていたほどだ。
やがて縁あって夏春都は、神田で江戸時代から続く寿司店を営む擬宝珠貴一廊と結婚。第二次世界大戦で夫を亡くしてからは、夫の遺した店を継ぎ、発展させてきた。
そんな女丈夫・夏春都から、両さんは「壊れているから取っておいても仕方ない」と、壊れた軍用時計をもらい受ける。だが、それは貴一廊の遺品だったのだ。アンティーク時計でひと稼ぎしようとしていた両さんだったが……?
それでは次のページから、最強バアちゃんと両さんとの、意外なドラマをお楽しみください!!