「亀有老人会世界へ!!の巻」(ジャンプ・コミックス第122巻収録)

今回は、亀有の老人たちが両さんに率いられ、ドーバー海峡横断の水泳大会に出場するお話をお届けする。

ドーバー海峡は、イギリスとヨーロッパ大陸との間に位置する海峡だ。最狭部の幅はおよそ30km強。おじいちゃんたちがその距離を(リレー形式とはいえど)泳いで渡ることなど、はたして可能なのか……!?

本作には、両さんが選手の老人を「水泳大国日本の生き証人だろうが!」と叱咤激励し、老人がオリンピックの表彰台を回想するシーンがある。

日本がオリンピックに参加し、水泳でメダルを獲得したのは、1928年のアムステルダム大会が最初だ。このときは金、銀、銅をそれぞれ1つずつ獲得した。

そして日本の水泳が大躍進を見せたのが、1932年のロサンゼルス大会。金5、銀2、銅2という輝かしい戦績を挙げる。続く1936年のベルリン大会でも好成績をおさめ、以降も1960年までは水泳において日本はメダル常連国であり続けた。

しかし日本がはじめて開催国となった1964年の東京オリンピックでは、銅メダル1個のみに終わる……。ここから日本水泳界は長い低迷の時代に入る。

そして時は流れて40年後。2004年のアテネ大会で北島康介選手が100メートル・200メートル平泳ぎで金メダルを獲得。「水泳大国日本」の復活を印象づけた。

ちなみに、本エピソードが掲載されたのは「週刊少年ジャンプ」2000年35号。4年後のオリンピックでの「水泳大国日本」復活を予言しているかのようにも思えたりして……?

それでは次のページから、亀有老人会のおじいちゃんたちによるドーバー海峡での激闘をお楽しみください!!