「スーパー老巡査!の巻」(ジャンプ・コミックス第27巻収録)
今回は、刑事畑のキャリア警察官だった名誉警視監の老人・佃が、亀有公園前派出所に特別嘱託の一巡査として現れるお話をお届けする。
この佃巡査、しゃちほこばったエリートぶりを発揮するかと思いきや、物腰は柔らかく、くだけた態度で両さんや本田に接し、大型バイクを駆る意外な一面もあって……。
日本の警察官の階級のうち警視監というのはかなりの上位で、警視庁職員、地方警察職員の中で数十名しかいないという。
警察の階級は、上から順に警視庁長官、警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査(巡査長含む)……となっている。大原部長の位は巡査部長、両さんは巡査長だ。なお巡査長というのは正式な階級名ではなく、巡査としながら同じ巡査を指導する立場を指す。
名誉職というと、本来は組織や企業に大きな貢献をした功労に報いるために設けられたり、報酬を伴わないボランティア活動をする者に与えられたりするもの。だが、いつまでも権力や金を手放そうとしない老人たちや、民間企業に天下りをする役人のための肩書という、よからぬイメージをつい抱きがちな職名でもある。
さて、佃巡査の場合はというと……!?
ちなみに佃老人は、本作の続編「てなもんや一本釣り!?の巻」にも続けて登場している。こちらも機会があれば一読をお勧めしたい。
それでは次のページから、変わり者の名誉警視監がすごす派出所勤務の一日の様子をお楽しみください!!