「支持者を少しでも多く市議選に擁立しようと時間を稼いだのでは?」
そもそも田久保市長は議会開会前の8月には支持者に「9月10日に市議会を解散し、10月19日に出直し市議選を行なう」と“スケジュール”を伝えている。(♯19)
予定通りの9月10日の解散は、不信任議決から9日後だ。その間も市長が公務をほとんどせず、市政は止まっていたと市政関係者は憤る。
9日間をどう考えるのか聞かれた田久保市長は、「そこを非常に言うとあれなんですが」としどろもどろになり、「投票所の関係とかスケジュールの関係もございます。私としてはある程度の意向は固めた上で、行政とも相談をしてまいりましたが、その中で1番最適な日付を選んだ」と答えた。
商工関係者は解散を遅らせた狙いを「市議会で味方を増やすため、支持者を少しでも多く市議選に擁立しようと時間を稼いだのだと思います」と推測する。
「市議選には田久保さんの支持者であることを隠して立候補する“ステルス田久保派”も出てくる可能性があります」(同関係者)
田久保市長は会見冒頭で「改革の火は決して消してはならない」とぶち上げながら、「新しい人材が議会の場で議論をし、この街の長きにわたる積年の大きな問題に果敢に挑んでいくことに期待を寄せている」と発言。
開始から40分ほど経過したところで「(解散が)1つの伊東の大きな改革につながることを信じて皆さんに信を問いたい」と言うと、一方的に会見を打ち切った。
田久保市長の思惑通りの日程で動き始めた秋の政局の結末はいかに――。
※「集英社オンライン」では、今回の記事についてのご意見、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com
X(旧Twitter)
@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班