韓国行きの飛行機のチケットを持っていた
殺害されたのは東京都港区在住の自営業、バン・ジウォンさん。関係者によると、アパレルブランド関係の仕事を扱い、1日は世田谷区野沢2丁目にある業務関係先のスタジオで、ブランド服のモデル撮影に立ち会っていたという。
事件は1日午後1時半ごろ発生。バンさんが首から血を流して倒れているのが見つかった。直前までバンさんと一緒にいたスタジオ関係者が当時の状況を話す。
「1日は午前11時ごろから撮影が行なわれて、バンさんのほかモデルさんやヘアメイクさんらと一緒に仕事していたんです。撮影の合間に彼女は1階へ降りて行ったんですが、灰皿がある1階にタバコを吸いに行ったのだと思ってました。
カットの合間合間に、モデルさんが着替える時なんかに吸いに出ることが普通にあったので気にもしなかったんです。
彼女が出て2分かそれくらいして悲鳴が聞こえました。本当に突然です。その前は争うような物音はしませんでした。
悲鳴を聞いてバンさんのビジネスパートナーが飛んで行って手当てをしたんですけど、倒れていてかなりの血が出ていて、ちょっと足がすくんでしまいました。不審な人物はその時、見ませんでしたね」(スタジオ関係者の男性)
バンさんは病院に搬送されたが、午後3時ごろ死亡が確認された。
「男が逃げた」との110番が入っており警視庁が捜査した結果、同日午後4時半ごろ、羽田空港の国際線ロビーで血の付いた服を着たパク容疑者を捜査員が発見。任意同行し2日未明に逮捕した。
パク容疑者は黙秘している。発見時、韓国行きの航空券を持っており逃亡を図ったとみられるという。
発生から約3時間後の身柄確保は早期解決といえるが、被害者がバンさんとわかった時点でパク容疑者は有力容疑者として浮上し、航空券の購入履歴から、空港に現れることが予想できたとみられる。