市民は「日帰りの温泉施設なんて何軒もある…意味があるのか」
問題の土地は現在、90台分のスペースがある広い駐車場になっている。近隣の住民は「その話はしたくない」と言う人が多かったが、長年暮らす80代の男性が取材に応じてくれた。
「ここにあったホテルは、客はよく来てたんだけど経営者が事業に飽きたか何かで手放した後、所有者が2回代わって更地になり、最後は市に売られて今は駐車場になってます。駐車料金がタダなのでみんなここに車を駐めて働きに行くんですよ。
駐車場には温泉の井戸が2本あって1本はまだ生きています。日帰りの温泉施設なんて伊東には何軒もあるので新しくつくる意味があるのかと思いますし、温泉井戸なんかこの辺りの家はみんな自前で持っていて、うちも毎日家で温泉を浴び放題だから珍しくもなんともないんです。
まあ、ここは台風がくると風が強いから、図書館でも温泉施設でも何か建物があると風よけになるので住民は歓迎すると思いますよ」(男性)
図書館か、温泉付き図書館か。5月の市長選で有権者はそんな選択肢の中から市長を選んだわけではないだろう。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班