「何かが動いていて自分がどんどんはめ込まれていくのかなという不安」 

――除籍に関しては(本当に)その時初めて知ったなら、ショックを受けられましたか?

「卒業していないことのショックはもちろんそうなんですけど、(怪文書の)除籍って言葉が一致していたことへの不気味さの方が正直ありました。私自身そこで初めて除籍を知ったわけですから。

もちろん偶然言い当てた可能性が100%ないとは言い切れませんが、本来私しか知らない個人情報を知っている人がいるという衝撃の方がありました。

私自身出歩いていることが多かったので、連絡の行き違いがあったかもしれませんし、大学に落ち度があるとは思いませんが、母も私も除籍という連絡は受けた記憶はないです」

――田久保市長としては誰かが大学の記録を勝手に請求した、もしくは漏らした、そのように思っている?

「そこまでは私にはわかりません。ですが、なんかこう何かが動いていて自分がどんどんはめ込まれていくのかなという不安がありました」

――現時点で除籍の理由については大学に聞かれてない?

「そうですね。はい」

頭を下げる田久保市長(撮影/集英社オンライン)
頭を下げる田久保市長(撮影/集英社オンライン)

――(疑惑の)卒業証書についてはどのようなタイミングで手に入れられたのでしょうか?

「本当に申し訳ないんですけど卒業式も出ておらずそこの部分に関してきちんとした記憶がなくお答えできないのが正直なところです」

――可能性として高いのは郵送でしょうか?

「郵送であればもしかすると記録が残っているかもしれませんし、そこは改めてちゃんと大学に問い合わせたいですが、どの程度の記録が出てくるのかはまったくわかりません」

――卒業証書について大学が手違いで渡した可能性と、田久保市長が何らかの形で作られた可能性があるのでしょうか?

「そこについてはこれから分かる範囲で調べていくしかないのかなと。ただ、言えることは卒業はしておりませんし除籍になっていることも事実です。

その事実に関しては動かないことですから。その事実と整合性が取れないことに関してはわかる範囲で照会をかけるしかないのかなと思っています」

第一の怪文書
第一の怪文書

――卒業証書を提出して調べれば話が進むのでは?

「タイミングを見ています。最初の怪文書のこともあり慎重に対応しています。結局自分が除籍と知らなかったのに除籍になっていますよね。その時点で(怪文書に)※印付きで偽造って書かれると何かあるのかなと思ってしまいます。

最初の頃はここにも何かあるのかと思い、むしろ(卒業証書を)出さないようにしていた部分がありました。“何か”というのは偽造にするための策のような何かです。それと今刑事告発をされていますので、不用意に出せない部分もあります」