自分の人生を切り開くのは自分しかいない
壮絶な人生を歩んできたリアさんだが、決して悲観的にはなっていない。
「今も毎日ご飯が食べられるのは風俗の仕事があったから。色々なことがあったけど、その節々でこの仕事に助けられてきました。でも、いつまでも続けられないってことはわかっていて…。そう遠くない未来の風俗卒業に向けて、次にできることを見つけている最中です」
母親に捨てられたこと、キッズモデル時代に浴びせられた心ない言葉、コンビニ店長の夜逃げ、再会した母と姉との絶縁…。リアさんはこれまでの波瀾万丈な人生をどのように思っているのだろうか。
「振り返ると、環境や立場が何度も大きく変わる人生でしたが、その中で出会えた人たちや経験すべてが、今の自分を作ってくれたんだと思います。大変なことも多かったけど、その分、どんな状況でも前を向く力は自然と身についたかな。
風俗の仕事が世間からどんな目で見られていても、私は風俗のおかげで、自分の道を選び直せていると思うので、感謝の気持ちでいっぱいです。一度きりの人生を私らしく全う出来たら嬉しいですね」
最後に、結婚願望について聞いてみると「以前はめちゃくちゃしたかった」というが「結局、人が信用できない」と続けた。
「血がつながっている人に裏切られたから“どうせ私に利用価値がなくなったら、みんないなくなるんでしょ?”という気持ちがなくならない(笑)。
純粋に『好き』と言ってもらえるのは嬉しいけど、次また裏切られたら自分がどうなっちゃうのかなって」
恋愛には前向きになれないといいつつも「風俗を辞めて、心から信用できる人に巡りあえたら…家族を作りたいという希望は捨てていませんよ」と優しく微笑んだリアさん。
今後の彼女の人生が、輝かしいものになるのを願うばかりだ――。
取材・文/吉沢さりぃ 撮影/矢島泰輔