コンセプトは“ビビらせるぞ”
――そもそも、命さんと『地獄先生ぬ~べ~』との出会いは?
命 えっ、いつだろう? 気づいたときにはもう知っていたっていう感じですね。学校で、気づけばそういう会話をしていましたよね。
真倉 漫画とアニメ、どっち?
命 漫画ですね。家に兄貴が読んでいた漫画があったので。でも、ほぼ同時進行だった気がします。
――好きなキャラクターを教えてください。
命 僕はやっぱり、ぬ~べ~先生ですね! 男の子なので、やっぱり強くて優しい人は大好き。鬼っていうところも、また中二心をくすぐるっていうか。ああいう人外的な要素っていうか、鬼を眠らせていることを普段隠してて、いざという時に助けてくれるっていうのは、やっぱり好きになりますよね。
少しダークヒーロー感がある設定も、またいい。鬼の手を悪いことじゃなくて、正義のために使うカッコよさ。そして普段はちょっと間抜けで、ちょっとスケベなところも(笑)。その親しみやすさがよかったんでしょうね。
――放送中の新アニメはスマホが出てくるなど、令和仕様にブラッシュアップされています。そんな中でも決して変わらないものは?
真倉 ぬ~べ~の生徒を守るっていうスタンス。この筋が通っていればどんな設定になろうと、周りの環境が変わろうと『地獄先生ぬ~べ~』は崩れない。
今回の新アニメは“作者は関係ない”みたいな作品ではなく、監修も結構させてもらっていて。そこは絶対に守ってもらい、原作の中から選りすぐりのエピソードで展開しているので、みんなに安心して盛り上がってもらいたいと思います。
それと、コンセプトは“ビビらせるぞ”。子どもたちには思いっきり、夜、寝られなくなってもらいたいぐらい。こっちも作り手として脅かしたいっていう気持ちがあるので。それに、ぬ~べ~みたいな先生って今、もういないわけだから。ファンタジーでもいいから、子どもたちに“こういうすごい頼れる大人がいるんだよ”って伝われば、すごくうれしいですね。
命 確かにちゃんと怖い要素も再現されてますよね! 大人も子どもも一緒に楽しめる!
現代の子どもたちの胸に、令和のヒーローとして、ぬ~べ~は刻まれるはずだ。
取材・文/池谷百合子