初めて明かされる『地獄先生ぬ~べ~』の初期設定
1996年にアニメ化、2014年にはドラマ化もされ、多くの人々を魅了した『地獄先生ぬ~べ~』。そんなぬ〜べ〜が約26年ぶりに、新アニメとなって放送されている(水曜23時45分~テレビ朝日系全国ネット ※一部地域を除く)。漫画原作・真倉翔と、オープニング曲『P0WER-悪霊退散-』を手掛けた-真天地開闢集団-ジグザグの命 -mikoto-が、誕生秘話や新旧のコンプライアンスなどで大盛り上がり!
――新アニメ化された『地獄先生ぬ~べ~』。連載開始は32年前ですが、そもそもどのような経緯で誕生したんですか?
真倉翔(以下、真倉) 原作の漫画担当・岡野剛先生が「子どもを描きたい」と。それで「子どもを守る大人みたいな話が作れないか」となって。最初は主人公が「少年課の刑事」で、クラスの子どもたちがいろいろな犯罪に巻き込まれるっていうものを書いたんだけど。
生徒がひとりずつ少年院に送られて、減っていくっていう……(笑)。あまりにもコンプラ違反ってことで、会議で落ちちゃった(笑)。
命 -mikoto-(以下、命) 全然違う漫画じゃないですか(笑)。さすがに、その時代でもダメだったんですね。
真倉 うん。昔でも、ちょっとやっぱり(笑)。そのとき、別の企画で「霊能者の話を書いてほしい」という依頼があって。じゃあ、もう霊能力で子どもを助けようと。だったら、いちばん出しやすいのは学校の先生だから、という感じで『地獄先生ぬ~べ~』ができていったんですよね。
命 全然知らなかった。そういう話って楽しいですよね!
真倉 だから子どもを襲う悪いヤツも、架空の妖怪とか霊のほうが出しやすいっていうか。人間が襲ってきたら、犯罪になっちゃうから。
命 確かに。
真倉 コンプラという意味では、別のコンプラは緩やかで(笑)。今の子どもがコミックスを見ると、ナイスバディな可愛い女の子が出てきてね(笑)。 今ね、ちょっと後悔もしているんだけど。でも、それがなかったら『地獄先生ぬ~べ~』は生き残ってないから!
――稲葉郷子や細川美樹ですね。確かに小学5年生とは思えない魅力があります。
命 僕としてはもう感謝、感激です!
真倉 でも、当時は『少年ジャンプ』の黄金期。みんなもやってましたけどね。桂正和先生とかはもっと(笑)。
命 大事な要素でしたね。