雪まつりアイドルステージ中止の要因

この日、正午から大通会場7丁目で行われるステージには、CANDY TUNE、CUTIE STREET、fishbowl、タイトル未定、CYNHN、限りなく白く、STU48(石田千穂、尾崎世里花、曽川咲葵、高雄さやか、中村舞、福田朱里)など、人気女性アイドル7組が出演予定だった。

しかし、公演開始直前に「本日12時から予定していた大通会場7丁目でのHBCアイドル祭りステージは、想定以上の来場者が集まり、危険と判断したため、中止といたしました」と発表された。

また、翌日出演予定だった#ババババンビなどのステージも、「会場の混雑が予想されるため、来場者の安全を確保することが難しい」との理由で中止となった。

「STU48だけでなく、FRUITS ZIPPERが所属するアソビシステムのCANDY TUNEとCUTIE STREETは、現在アイドルファンの間で人気を誇っています。

彼女たちが雪で作られた大きな雪像の前でパフォーマンスを披露するということで、ファンたちは期待で胸を膨らませていました」(アイドルライター)

結果的に中止となったが、開始直前だったこともあり、SNSには不満の声が溢れた。

〈そもそも雪まつりは、毎年地元アイドルのライブですら観客で埋まるのに、話題のアイドルを呼んでおいて中止になるなんて…〉

〈CANDY TUNEとCUTIE STREETが出演する無料ライブなら、万単位の人が集まってもおかしくないのに〉

ファンの悔しさが積もり、一時はトレンド入りするほど。その一方で、前出のアイドルライターは次のように見解を述べる。

「今回のステージは、さっぽろ雪まつり内の催しのひとつであり、アイドルの単独イベントではありません。それなのに、『混雑』を理由に中止となりました。国内外から200万人が訪れる雪まつりなので、ただ混雑が理由というわけではないでしょう。

実際に足を運んだ来場客からは、アイドルファンが雪まつり目当ての客を押しのけ、最前列を確保しようと開場前から並んだり、通行の妨げになったり、滞留していたことが報告されています」

リハーサルが中断になるほどの混雑だったという投稿もあるが、そのような混雑に対して、SNSでは「運営の不手際」との声も上がった。しかし、今回のステージはあくまで「無料ライブ」である。

「『遠征費が…』や『雪の中並んだのに…』という悲痛な声が上がる一方で、主催者側へ『不手際だ』『反省しろ』と批判する声も見受けられます。

手厳しく言いたい気持ちはわかりますが、主催者側も、善意で人気アイドルを招いているので、やや行きすぎた声のように感じます」

推しのアイドルを応援したい気持ちは理解できるが、最低限のマナーは守るべきだ。せっかくなら、明日以降の雪まつりと北海道を楽しんではどうだろうか。

8日と9日に出演予定だったアイドル(HBC公式サイトより)
8日と9日に出演予定だったアイドル(HBC公式サイトより)
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取材・文/千駄木雄大