新たな告発文「あれは法学部の学生が作ったニセ物です」

「中島議長あてに『平成4年に東洋大学法学部を卒業した』と名乗る人物から『田久保眞紀の卒業証書なるものの真実をお知らせします』と書かれた告発文が新たに届いたんです。

そこには『あれは彼女と同期入学で平成4年3月に卒業した法学部学生が作ったニセ物です』『卒業生の有志がそれらしい体裁で作ったものです』とつづられ、市長が除籍になった経緯に関する言及もあるということです。

7月7日、ピンクのスーツで記者会見する伊東市の田久保眞紀市長
7月7日、ピンクのスーツで記者会見する伊東市の田久保眞紀市長

今回の問題の発端となった、田久保氏が『除籍だった』と指摘した告発文の内容が正しかったことを理由に市議会は今回の告発文を“公文書”として取り扱い、7月22日にコピーが全議員に配布されました」(地元記者)

田久保氏は24日の回答書で、自分は新たな告発文の内容を確認できておらず、この文書の存在を前提に百条委で質問が行なわれれば「証言者の権利利益を軽視することがはなはだしく、到底受け入れられるものではありません」と主張。議員への配布を暗に批判し、議会との全面対決姿勢を深めている。

田久保氏は7月7日の記者会見で「お伝えすることは4つあります」と言いながら、①自分は大学を卒業していなかった、②卒業証書は上申書と共に静岡地検へ提出する、③地検への手続きを終えれば速やかに辞任する、④その上で出直し市長選に出馬する-と表明している。

このうち弁護士の金庫にあるという疑惑の卒業証書については、百条委に提出も説明もしない上、静岡地検への提出も「今の時点でする、しないの結論をはっきりと口にすることはできない」と18日に言い出し、事実上反故にしている。

こうなれば「地検への提出後」にすると言っていた辞任の約束もどうなるかわからない。伊東市の異常に暑い夏は続く――。

JR伊東駅(撮影/集英社オンライン)
JR伊東駅(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班