「クイズDE(デ)お金もちの巻」(ジャンプ・コミックス第50巻収録)
今回は、ゴリラが顔面を打撲したような強面と、温厚な性格&優秀な頭脳とのギャップが激しすぎる警察官・法条正義(ほうじょう・まさとし)が登場するお話をお届けする。
法条は、その頭脳をアテにされ、両さんと組んでクイズ番組に挑戦することになるのだが……。
法条は「ボク トーダイの巻」(ジャンプ・コミックス第40巻収録)にて、葛飾署の地域課に配属され、亀有公園前派出所に勤務することになった。極めて学業優秀で、東京大学の出身にもかかわらずキャリア警官への道を歩まず、一巡査として働く道を選んだ変わり種だ。
その一方で、東大の卒業証書を常に持ち歩いている(ただし自慢のためというわけではないらしい)、両さんに連れられて赴くまで一度も喫茶店に入ったことがなかった、若者が好みそうな世間の流行にはまるで無関心、など、いささか変人めいたところも……。とはいえ、その程度は奇人変人だらけの『こち亀』の中では、充分に常識人枠の一員と捉えていいだろう。
そんな法条だが、生真面目さや人のよさにつけ込まれてか、抜群の知識&記憶力を両さんに利用されてしまうこともしばしば。
本作では、賞金欲しさに両さんに無理矢理コンビを組まさる。かつて白バイ警官の本田が両さんの金儲けや悪巧みにさんざんつき合わされていたが、今回お読みいただくのは、そのお鉢が法条に回ってきた時期のエピソードだ。
なお法条は、次第にその出番を減らしていき、1997年以降、ほとんど姿を見せない時期があった。そのままフェードアウトしていくかと思いきや、2004年あたりから再び登場するように。
両さんと法条が、互いに不向きなアルバイト先に赴き大苦戦するエピソード「アルバイト大騒動(パニック)!!の巻」(ジャンプ・コミックス第142巻収録)でみごと復活。両さんとあまりにも正反対な特性持ちゆえに、ポジションを得たのだろう。このお話は10月31日からお届けするので、お楽しみに。
それでは次のページから、見た目は怖いが超インテリなギャップ系警官が、両さんに振り回されるお話をお楽しみください!!



















